僕は以前に動画でこんなことを言った。
エリオット波動はオカルトである、と。 なぜその手法が相場に効くのかっていう原理を知らないと不安になりますよね。 で、人というのは不安になると、テクニカルはオカルトだ!とか攻撃し始めるんです。 攻撃する人ほど大して儲かってないクソトレーダーだったりするんですけど。
大変ナマイキなことを言ってしまい、申し訳ありませんでした。
誰でも最初は稼げないクソトレーダーですから。私もそうでした。
だから、僕のほうがもっと歩み寄って、噛み砕いて丁寧に教えてあげるべきだったね。可哀想に。
なので今日の記事は、実際に初心者トレーダーが「やらかした」3つの間違いを取り上げて具体的に説明する。
普段のトレードで「ものすごく」使える内容を話す。
エリオット波動は使い方を間違えると「使えない」
FX学習者の中には「milkは詐欺師」とか「milk胡散臭い」とか言い始める人がいる。
そういう人の言い分で結構多いのが「○○は使えない」というもの。
例えば「エリオット波動は使えない」、例えば「フィボナッチは使えない」ってやつ。
それは私が教えている内容が悪いのでしょうか?、と。
こんなお便りをよくいただきますけどねぇ。
Youtube動画でFX短期トレードの動画を探していたところ、公開している手法の再現性にビックリしました。今までは10pips得るのも難しかったのに、フィボトレードの手法を真似てエントリーしたら20pips獲得できました。まだ5回ほどですが利益がでました。 (中略) milk先生がよく動画内で言っておられる「値動きの意味を考える」この言葉でチャートとの向き合い方が変わりました。 今までは手法ばかりに執着してましたが、根本的な部分から考える事が大切で、無料動画ですが得られたものは大きかったです。 |
milk様の動画には今年の4月に出会いました。フィボナッチエクスパンションでのシンプルで再現性の高い手法、損切りを置くポイントの概念などどれも新鮮で、私のFXの常識を一新させました。デモ口座でしたがyoutube動画の手法を実践しただけで2週間後には初めて100pips以上勝つことができました。 |
つまりね、僕が教えた通りに使えばエリオット波動であろうと何であろうと結果は出るんだよ。
結果が出ない人ってのは、誤解をしていたり、ルール通りにやってないからなんだよ。
だから僕のことを使えないだのなんだの批判してる場合じゃないでしょ。
そんなヒマがあったら自分のトレードを見直さなきゃいけない。
それをせずに他人が悪い!ばかり言ってる。
まあよっぽどヒマなんだろうなぁ、って思うんだけど。
FXで勝てない貧乏人ってのはヒマだから。
「エリオット波動使えない」から卒業しよう
では、うちのFX勉強会の参加者の失敗例を3つ取り上げる。
とても参考になると思う。
FX失敗例その1「下降エリオットが終わったから買います。」
これはよくある失敗だよね。

4時間足は200MAが上昇しています。

1時間足は下降エリオット5波が終わったようなので買いを考えます。
で、この人はどこで買ったかというと、

5分足の上昇の先っぽで買いました、と。(笑)
ここでの買いというのは全くのルール違反なんだけど、ヘタクソすぎるんだけど。
でもね、まあ、トレーダーとして学習中の人だからしょうがない。
誰もがこういう過程を経て勝ち組になっていくんだから。
で、この人の大きな問題の1つが「エリオット波動の使い方」なんだよね。

1時間足で「エリオットの5番まで来たから次は上昇です」って考えがまずはおかしい。
だって、相場の値動きなんてそんな単純なものじゃ無いだろうよ。

例えば、下降のエリオットが5番まで終わって次に上昇トレンドが始まるといっても、その間に揉み合い(横ばい)を挟む、ってのが一般的でしょ。
いきなり不自然に上昇が始まるというのは、ケースとしては少ない。
しかも、この人がやらなきゃいけなかったのは買いじゃなくて「売り」だよね。そもそも。

だってさ、1時間足の直近の相場で700pipsの大きな下げがあったんだよ?
我々がやってるのは5分足レベルの「デイトレード」ですよ。

じゃあ、目先で参考にしなきゃいけないのは4時間足の壮大な物語ではないよね。
1時間足の直近で700pipsも一気に下げてる!って事実を参考にしなきゃいけないでしょ。
じゃあ、何をしなきゃいけないのか。

当然フィボ引いて「売り」です。61.8%。

ここで売った人はたくさんいる。
勝てないトレーダーは、エリオットの番号だけ見てトレードする。
最も大事な「相場の値動き」を見ようとしない。だから勝てない。
FX失敗例その2「不自然なエリオットカウント」

4時間足で「ここから」エリオットの0番をカウントしました、って人がいた。
その説明を聞いて僕は開始数秒でツッコミを入れてしまった。「違うでしょ」って。
このカウントの仕方は許されないよね。
結構みんな同じ間違いをするんだけど、なぜなんだろうか。
明らかに、付近にこの0番よりも低い安値があるのに、ものすごく不自然な所から0番を始めている。
もしくは、もっと全体を見てみると4時間足はこうなる。

下から012345とエリオットをカウントしている。(赤字)
その後、ちょっとした横ばいを挟む。
だからといって、直後のものすごく不自然な位置から上昇エリオットをを始めている。(青字)

エリオット波動というのは「1つの」トレンドを表すもの。
なので、その中に2つ以上の上昇エリオット波動が含まれているのは基本的にはおかしい。
FX失敗例その3「”あの”パターンで入ったんですけど・・・」
みんな大好きなエントリーパターンってのがある。
僕も大好きだ。
チャートでこの形を見たらワクワクしてくる。
どういうチャートパターンかというと、難しいことは無い。
当然、環境認識はしなきゃいけないってのは当たり前なんだけどそこは端折って、簡略化して、5分足で「強い上昇がありました」と。

そしたらトレーダーは何を考えるかって言ったら、当然、押し目買いを考えるよね。
強い上昇の先っぽで買う奴はアホだ。戻しで入る。
「FXはエントリーポイントが全て」と僕はいつも言う。
より正確にエントリーポイントを掴みたい。

こうだよね。小さいエリオット波動が出ると買うタイミングを合わせやすくなる。

実際の相場で見てみると、例えばこういうことだし、

例えばこういうこと。
でね、勉強会の参加者で僕に質問してきた人がいた。

上位足で環境認識をして買いのシナリオを立てて、5分足で「例の”あの”パターン」で入ったんです、と。
でも予想していたよりも伸びなかったので利確してしまいました、と。
これ、結論から言うと「ダメです」。
何がダメなのか。2つある。

1つ、エリオットの形が明らかにアヤシイよね?
特に3番と4番の所。これは自信を持って買える形ではない。

一つ前のこっちの買いだったらいいよね。とても綺麗な形。
あるいは、その後で買うとしても、買いの根拠をいくつも持った上での買いをするなら良い。

例えば「フィボ38.2%ピッタリで止められています」とか。
すぐに勘違いする人がいるので誤解が無いように説明しとくけど、フィボの数値が重要なのではないからね。
大事なのは「値動きの意味」だから。

V字で急激に上げています、と。

しかも、その後上昇に対する深い戻しがありません、って「値動きの意味」を見るのが大事。
目に見えやすい数値とか数字だけ追ってってもしょーがない。

もしくは、その上トレンドラインも引けます、とか。

移動平均線も通ってます、とか。
様々にチャートを分析した結果、「だから買います」だよね。
この「表面上のわかりやすいものだけ見る」「値動きの意味を考えようとしない」ってのも、この人、この学習者の問題の1つ。
なんだけど、もう1つ根深い問題がある。
これ、わかるだろうか? 僕の指導を長く受けている人であれば、わかってる人はいるだろうね。

そもそもこのトレード、「勉強する気が感じられない」ってこと。
だって自分でチャート分析した上で買ったんだよね?
だったら何で責任を持って保有しないの? 何ですぐに決済するの?
勝ちたい・負けたくない、ばかりでものすごく大事な「ポジション保有中の値動きを見る」という勉強を放棄してるよね?

同じ所で買ってちゃんと保有した人もいる。この人は勉強する意志がある。
さっきの人は、FXの勉強に対する姿勢も改めなきゃダメ。
こういうFX学習者には「エリオット波動は無駄です」

今日のまとめ。
こういうFX学習者には「エリオット波動は(教えても)無駄です」。
まず、エリオットの番号しか見てない人。
エリオットだけじゃない。フィボの数値しか見ない、トレンドラインしか見ない、移動平均線しか見ない、目に見えやすいわかりやすいものしか見ようとしない。
つまり「値動きの意味を考えない」「値動きを見ようとしない」。
トレードをする上で最も大事なのは値動きの意味を考えること。
「そもそもルール違反」ってのもあったよね。
そんな所からエリオットカウントしていいの? とか。
うちの勉強会の人のトレードを見ていても、ルール違反ってのはかなりやらかす。
教わったルール通りに、アレンジせずに使う。
「学習態度が消極的」ってのも最後にやった。
勝ちたい儲けたいで目先の欲しか持てない人は、どーしよーもない。
今やるべきことってのがある。僕がよく言う「学びのステージ」ってやつだ。
FXは段階を踏んで学ぶ。素人が独学でテキトーに学んでもみんな死んでいく。