
ポチポチおじさんこと内田博史氏のFXブログってのが昔からある。
僕は全くこの人のことは信じてないし、過去に散々騙されたんだけど。
でもね、最近のブログ記事に「ほんの少しだけ」面白いことが書かれていたので引用する。
「トレードって要するにパターンパッチングをしているだけなんだなって思った。
(中略)シナリオを複数考えて、次の展開の先も複数パターンイメージする。」
これは機械だけじゃなくて人間のトレーダーも同様。
トレードの勉強ってどうやってするのかといえば、「このチャートパターンのときは勝てる!」っていうのを何十回・何百回・何千回も地道に見て学ぶしかない。
気の遠くなるような作業かといえば、実はそうじゃないんだよなぁ。
機械と人間FXトレーダーの能力の差

AIだの機械学習だのをかじった人ならわかると思うんだけど、機械にモノを判別させるって難しいんだよね。
例としてよくあるのが「数字の判別」だったりする。
機械に学習させて判断させても60%とか70%とかの正解率にはなる。
人間はもっと優秀だよね。
こんなもん学習なんかしなくても、パッと見ただけで判別できる。
しかも機械より複雑な判断ができるでしょ?
- 上の段から1、2、3・・・と数字が書かれている法則があるようだ
- だから右下のはSじゃなくて数字の5かな?
- でも右上のは明らかに1じゃなくて7だよな
そんなもん、深く考えなくても誰でもわかる。
FXのチャートの判断になると、さらに機械に学ばせるのは難しくなる。

チャートというのは複雑な「絵」だし、複数の時間足を絡めて分析しないと優位性が保てない。
なので今流行りの機械学習とかを勉強してコンピューターにFXをさせよう!とか得策では無い。あまりにも難しすぎて。
人間がコツコツと地道にトレードの修行を積んだほうが遥かに早くお金持ちになれる。
FXトレーダーはどうやってトレードの勉強をしたらいいのか

トレードはパターンマッチングである、なんてのは当たり前の話。
FXでちゃんと安定して勝ててる人は大昔から知ってるわけだ。
逆に、不安定な、ホントかウソかわからないオカルトのファンダメンタルズとかでトレードしちゃってるような人は「残念な結果」に終わるよね。
うちのFX勉強会で教えているトレードの勉強方法が「ケーススタディ」。
「チャートがこういうパターンにマッチしたときに買います、売ります」っていうのを徹底的に何度も練習する。

以前、うちの勉強会の60歳のおじさんのことを紹介した。
ケーススタディを地道に1年間続けた。
そしたらFXで勝てるようになった。
それっていうのはつまり、パターンマッチングを学んだわけだよね。
チャートがこういう状況になったときにエントリーしたら勝てますよ~ ってのを何度も何度も学んだ。
じゃあ、具体的にはどういうパターンを学べばいいの?ってことになる。

よくある「チャートパターン」みたいなもの、あるよね。
ネットを探せばいくらでも画像が落ちてる。
今紹介しているのは6個だけど、こういうパターンってのはもっといくらでもある。
このチャートパターンを覚えればFXで勝てます!って本当は言いたい。
でも、それはウソだから僕には言えない。
こんなのをいくら覚えても無駄無駄無駄無駄無駄ァ!ですよ。
相場におけるパターンマッチングってのは「関係性」なんだよ。
- こういう条件のときに三尊天井が出ました
- 4時間足はこうで、1時間足はこうで、5分足はこうです
- 相場の流れはこうです
みたいな、他の何かとの関係性の中に優位性が隠されている。
だから「これだけ覚えればFXで勝てます」みたいなお手軽なものは存在しない。
じゃあ、どうやってFX勉強するんですか?ってなったときに、僕は「CSやんなさい」って言ってんの。
「勝てる」FXの勉強・練習法、ケーススタディのやり方
ケーススタディ、説明

今回は若干難しいのを取り上げる。レンジ相場のやつ。
ポンド円5分足。
赤い縦線付近が「現在値」。
未来の相場を隠す必要はない。
ForexTesterとかソフトを使って正確に、未来の相場を隠して、これから上がるか下がるかみたいな「当てっこ遊び」をする必要はない。
ケーススタディは勝った負けたではなくて、ルール通りに根拠のあるトレードが出来たかどうか、ってのが大事なので。
あと、うちの勉強会の人に言っておく。
座談会でRCCを使って未来が見えないチャートで検討会みたいなのをやってる人達いるよね?
それはOKですから。
勉強会では「勝てる」FXの手法をしっかりと教えてるよね。
その手法を元にみんなで検討し合う、ってのはイイコトなので。
ぜひやってください。
4時間足

大きな時間足から順に見ていく。
未来の相場でこれからどうなるかはわからないが、現時点の状況ではエリオット上昇の3波、または4波。
ここから再度強く上昇していくのであれば3波継続。
ここから上昇して3波の高値付近で止まるなら、現在は4波ということになる。
いずれにしても買いで考えたい。
直近上昇のフィボ38.2%付近までの戻しがあった。
他にも分析できることはあるが、とりあえず今回の記事の内容としてはこれだけ。
1時間足

よくよく見ると38.2%には達していないことがわかる。
これは非常に気持ち悪い。
ひょっとしたら再度下降があるかもしれない。
もしくは、38.2%付近から一応上昇しているので「38.2%に達した」と見なされたのかもしれない。
どちらにしてもよくわからない。
また、38.2%付近から3回、上昇している。でもその上昇は「とてもショボい」。
直前の相場で小さな上下運動を繰り返しているのでレンジにも見える。
しかし、4時間足の分析では「買いがいいかも」ということだった。
もしレンジの上限で売るのなら、上限で止まったのを「確認して」売らないといけない。
ここはレンジの上限だから!と決めつけて当てずっぽうトレードをしても意味がない。危ない。
また、もしここから下がるのであればレンジ確定。
値動きの意味としては「上昇の力が弱い」ということにもなる。
本当は38.2%からの上昇を期待していたが、買いがしづらくなる。
ここに関してはフィボナッチエクスパンションを当てる位置など、詳しいことはいくらでも言える。
が、それは今回の記事の内容とはあまり関係ないので省略。
5分足

先程言ったようなシナリオを、僕は実際に朝の時点で立てていた。
午前の上昇(画像の矢印の所)で買いで取っていた人もいた。
それはそれでいい。
ルールに則って自分で立てたシナリオ通りにやって、そして勝てたのであればいい。
ただ、僕の立てたシナリオはこれとは違う。
よって買いは選択しなかった。
シナリオ通りにトレードを実行するとすれば「レンジ上限での売り」だよね。

つまり、青い帯の辺りでの売り。
でも、さらに細かくエントリーポイントを限定しないといけない。

①か、②か、③か。また、そのエントリーポイントに決めた理由は何か。

①で売った人はいた。
が、なかなかキワドイでしょ。
前回の高値付近である、ってことしか売れる根拠がない。

②で売った人もいた。が、まだ上昇の勢いは削がれていないように見える。
FXエントリー手法「3+3法」

僕が待っていたのは③の部分。
「レンジ上限で止まったのを確認して売る」というのが立てたシナリオだったから。
しかし、③付近は小さく揉んでるよね。
具体的にどこで売ったらいいのか、最後のあと一歩の所が不明確。
ここでは「いつものあの方法」を使う。
相場では「三度目の正直」が大事だといつも僕は言う。

よく見るとここの小さなもみ合いも3つの頂点に分割されているのがわかる。
で、そっからガクンと落ちてるよね。

僕はそこで売った。で、90pipsほど取って終了。
ここで売れた人は多かった。
いつものように、FX勉強会内でここで売った人を紹介する。

あまりにも数が多かったので数名だけ代表して。
まあでも、ここで消極的に20pipsとかの利確をしてる人はちょっと「アレ」だよね。
トゥイラーでリアルタイムに僕はこんなことを書いた。



