
以前は違ったんだけど、今の僕のFX勉強会ではこんな相場解説をしている。
月曜日朝時点のチャート。
月曜日1日の、これからのシナリオを立てる。
- 現在の相場はどのような状況か(環境認識)
- 買うとしたらどういう形になったら?(数パターン)
- 売るとしたらどういう形になったら?(数パターン)
で、実際に月曜日はシナリオに当てはまったのか。

未来は100%は予測できない。
だから「どう対処するか?」ってのが非常に大事。
シナリオが当てはまったとすればどこでエントリーすれば良かったのか。
当てはまらなかったとすれば、どう対処すれば良かったのか。
そして火曜日、水曜日・・・と同じようにして詳しく解説する。
FXにおいて「シナリオを立てる」ってのは基本中の基本。
「シナリオを立てる」って、誰もが聞いたことがあると思う。
しかし、それすらやってないトレーダー、世の中にいっぱいいるよね。
行き当たりばったりのテキトーなトレードで大事なお金を捨ててる人。
もしくは、シナリオっぽいものは立ててるんだけど素人考えの無意味なものだったり。
それを正していきましょう、ってのがうちの勉強会。
FXトレーダーが立てるシナリオは難しくない
例えば、こないだも言ったけど、僕が教えているエリオット波動は難しくない。
小学生でも5分教えればわかる。
ネットを検索すると小難しいことを教えてる人は多い。

そういう人からは距離を取るべきだよ。FXで本当に稼ぎたいんだったら。
人間ってのはあまりにも手のこんだ複雑な道具は使えない。
だから、サッと取り出してすぐに使える手軽な道具で相場を素早く的確に分析して判断していく。
シナリオの立て方も同様。
「勝ててるFXトレーダーはヒミツのスンゴイ手法を使ってるんじゃないか?」
と、負けてる素人トレーダーはよく言う。
以前にFXとは全く関係ない人が集まる懇親会に僕が参加したことがある。
そこで僕が「FXトレーダーやってます」と自己紹介した。
そしたら周りの人が興味津々で「FXで儲けてる人、ほんとにいたんですね!」って驚いていた。
「初めて見ました!」って。
素人さんにとっては、FXで稼ぐというのは夢か幻なんだよね。
FXに興味のある人は世の中にいっぱいいる。
FXで勝ててる人は自分とは全く違う、遠くはなれた世界のスーパーマンか何かだと思ってる。
でも、勝ててるFXトレーダーはごくごくフツーのことをしている。
フツーに毎日チャート見て、フツーにシナリオを立てて、フツーにトレードしてる。
一方、素人トレーダーは儲けたい!儲けたい!儲けたい!って欲でしか生きていない。
だから、シナリオすら立てない。
立てたとしても素人考えの穴だらけのスカスカな役にたたないものだったりする。
我々勝てているトレーダーが特別なんじゃないんだよ。
素人さん、アナタたちが異常なんです。
今回解説するシナリオの立て方は難しくないから。誰にでもわかる。
練習とか慣れは必要だけどね。当然。
相場でシナリオを立てる前の環境認識
各時間足
2019年6月13日木曜日。
4時間足。赤い縦線部分が現在値。

1時間足。

5分足。

木曜日の朝の段階で「この日はこうなるだろうなぁ」ってシナリオを何パターンか立てておく。
で、値動きがそれに合致したらトレードするし、合致しなかったらトレードしない。
ちなみに、今回教えるのは「たった1日分」ですから、奥さん。
今回教えたやり方で未来の全ての日が分析できるとは思っちゃダメ。単なる一例。
あとは「毎日訓練」ですよ、奥さん。
4時間足

直近は当然下降トレンド。
過去の上昇のFR61.8を割った。

一時的に「ちょっと」戻った(上昇した)が、微々たるもの。

じゃあ、買いと売りどっちをやるか、つったら、わかるよね?
1時間足

エリオット波動だよね?ってのが誰が見てもわかる。
で、上昇5波終了して高値超えていけなかった。
ということは、これからやって来るのは「下降」に決まってるよね?
しかも画像の★印では長い陰線が出ている。
「これから下に行きますよー」って印。
下げる前のテッペンで売るのは難しいが、下げた後でどう対処するか?というシナリオ。
FXで勝てるシナリオを実際に立ててみる

木曜日の朝にその日1日のシナリオを立てる。
横ばいの状態ってのは、上に行くか下に行くかよくわからない状態。

なので安易に手を出してはいけない。
通常は買いと売りのシナリオを考えるが、さっきの環境認識から買いシナリオは省略。
まずはいつものようにフィボナッチ・リトレースメント61.8からの売り。

あるいは、200MAも使っているのでそこから売るとか。

時間(横軸)経ってもどうしても上昇しなければ、それは「下降の力が強い」ということだから売り。

もしくは、もう一歩先まで考える。
実際に下げた後はどうする?

下げた先で売るのは危険。よって、十分な戻しを待ってから売る。
「十分な戻し」とは何か?
いろいろあるが、一番簡単なのはフィボナッチエクスパンション。

FE161.8からの売り。
勝てるシナリオに乗っかった実際のトレード

これがその日の実際の値動き。
さっきのシナリオというのは、この出来上がったで動きを見て僕が都合よく考えたものではない。
毎日朝起きるとPCのメモ帳にメモする。
そして実際にトレードした人。

ちょっと早い人もいるが、おおむね良い所で売れている。利確も良い。
あるいはその後。

ここのエントリー(売り)ポイントは人数が非常に多かったのでpips数の多い人を優先して紹介している。
トレンドラインじゃないライン

蛇足。おまけ。
今回売ったのが、1時間足で見るとココ。
ココからどれくらい下降するかを測るとき、ラインを引いて分析したりする。
動画でいつも教えているトレンドラインではない。
直前の高値・安値を結んで

MT4だったらCtrlキーを押しながらラインをマウスで引っ張る。
ラインをコピーできるから、次の高値に貼る。

すると、だいたいどこまで行くのか、どこで利確すれば良いのかがわかるよね。

当然これだけで判断しているわけではないんだけども。
もしくはその後の相場でさらにラインをコピーして

どこまで下げるのかが「だいたい」予測できるようになる。
もちろん、これだけで100%の予測はできないけどね。
様々なツールを使って環境認識したりシナリオを立てたりするのが当たり前。
でも、このラインは手軽に使える便利なもんだよね。