
youtube動画をやり始めてから、こんなお便りを多くいただく。
例えば、前回紹介した「フィボナッチエクスパンションで簡単に勝てるFX手法」。
嘘偽り無いんだよね。やってみれば勝てる。
で、それって僕の中では特別なことではなくて当たり前なんだけど。
特別なインジケーターとかいらない。真っ当な、当たり前なことをやっていればFXで勝てる。
当たり前な勝てる手法を動画で紹介すると、なぜか「すごい!」と言われる。
それは嬉しくもある。
が、一方で「世の中にはクソみたいな動画しか無いんだろうなぁ」と悲しくもある。
今回はフィボナッチエクスパンションをさらに掘り下げる。
フィボナッチエクスパンション中級者用解説
前回は初心者用のお手軽トレード法を解説した。
お手軽トレード法ではFXトレーダーとして長く生きていくことはできない。
長く、安定した利益を上げていきたいのなら、もっともっとお勉強しなきゃダメ。
勘違いしないでもらいたいのは、ゴチャゴチャと複雑な内容になる、ということではない。
勝てないFXトレーダーによくいるよね、インジケーターをあれもこれも導入する人。


それは違いますよ、ってことを念の為前もって言っておく。
フィボナッチエクスパンションを使うとチャート上で3つのことがわかる、と僕は前回言った。
- 決済ポイント
- エントリーポイント
- エントリーしちゃいけないポイント
この3つについて、中級者向けの詳しい解説を行う。
決済用のフィボナッチエクスパンション

この方のトレードを例に取る。
どこでエントリーしたのかを簡単に説明すると、1時間足では、こう。

フィボナッチリトレースメント61.8%まで上昇した1発目で素早く売り。
直前で上昇が強い場合、モタモタしていると上にバーインと抜けていく可能性がある。
サッサと入ってサッサと利益を抜くのが良い。
この方の実際のトレードはこれ。

この決済ポイントは、特別な方法とか特別なインジケーターとか使っていない。

単にフィボナッチエクスパンションの261.8%で指値。
勝てているトレーダーなのでこれで良いが、僕だったら別のことをすると思う。

天辺からの20pipsを抜くか、同じ所で売ったとしてもフィボナッチエクスパンション161.8%までで終わる。
そのほうが時給が跳ね上がるから。
ただ、この方は伸びると予測していたのと、261.8%に指値を入れて放置していたとのことで、まあこれで良いのでは。
エントリー用のフィボナッチエクスパンション

非常に上手いトレードをした人がいた。

簡単に環境認識をすると、1時間足では直前が急上昇。
上昇エリオット波動の3波にも見える。
フィボナッチリトレースメント61.8%で跳ね返されるとしても、いきなり急下降する形は確率が低い。
相場というのは幾何学的にカクカクと直線的に動くものではないので。
だから「下げたら買いたい」。
どこで買うか。

5分足でフィボナッチエクスパンションですよ、奥さん。
さっきの売りの直後の買い。
フィボナッチエクスパンション261.8%からの陽線1本見て入ってる。
利食いもスッと伸びた先っぽで行えている。
フィボナッチエクスパンションでエントリー不可ポイントを探る
売りで負けた人を紹介

売りで負けた人がいた。
何の根拠で売ったのかといえば、200MAだよね。

たかが20pipsくらいの損失なので次頑張れば良いのだが、そもそもここでの売りはあり得ない。
詳しく環境認識をする。
4時間足

移動平均線を表示させるとよくわかるが、上昇トレンドに陰りが見え始めている。
200MAを割ったのか?と考えちゃう人がいるが、それは違う。
チャート左側の上昇に比べたら、ちょっと200MAの下に来ただけのクソみたいな下げだよ。
こういう所で全力で売っちゃうのが「当てずっぽう売り」。
「200MA割るかも」という「かも」で売る。
違う。

本格的に売るんだったら、200MAからガッツリと下げたのを「確認して」その戻しから売ればいい。
1時間足

1時間足で見ると、下降5波まで来た所だよね。
下げた先っぽで売ろうとしている。
下げに下げた先っぽで売るのはリスクが高い、ってことを覚えないと。

さらに、フィボナッチエクスパンション261.8%まである。
安易に売っちゃいけないポイント。
さらに、以前「値動きの意味を考える」というのを僕は言った。

フィボナッチエクスパンション261.8%付近で急激に下げたのが、急激に戻されている。
ということは? 単純に「上昇の力が強い」って意味だよね。
なので、やっぱりここは売るべき所ではなかったんだよ。
売るんだったらさっきのトレードみたいに、上昇の61.8%からの売りをするべきだ。
より有利なポイントで売る。