今回の「勝てる」FX手法のテーマは「MA(移動平均線)」。
僕のやっているFX勉強会の中でもMAはいろいろ使うが、何と言っても最も有用なのは200SMA(期間200の単純移動平均線)。
特別なインジケータは使わない。
特別なものを使うと、ある期間の相場には対応できるが、その場限りで「未来では使えない」みたいな状況が起こる。
末永くFXトレーダーを続けてお金を増やしていきたいのなら、「本物の」チャート分析ツールを使うべきだ。
移動平均線の基本と注意点。あと、EMAを使いたがる「勝てないトレーダー」の特徴

チャートに2本のMAを表示させた。
1つが単純移動平均線(SMA)、1つが指数平滑移動平均線(EMA)で、どちらも期間は200日。
EMAを使いたがる人に「ダメトレーダー」が多い
EMAを使いたかる人は、性格的にダメな(儲からない・勝てない)トレーダーが多いように僕は感じる。
相場(値動き・レート)が上昇すると、SMAもなだらかに追従して上昇していく。
EMAは、反応が早い。SMAよりも値動きに素早く反応して上昇していく。
EMAが好きな人というのは
- 早くエントリーしたい
- 早く相場状況がわかりたい
- 早く儲けたい
みたいな性格の人が、一定数いると思う。
そういう「焦り」というのはトレードではご法度だ。
MAに限らず、インジケータは「二番煎じ」
インジケータは「二番煎じ」だ。
いちばん大事なのはローソクの集合、つまり値動きだ。
MA等のインジケータというのは、その値動きに追従して後から動く。
MAをキチガイのように太く表示して目立たせようとする人がいる。僕の勉強会でもたまに現れる。
僕は指導する。「MAは一番細く設定しなさい」「大事なのはインジケータではなく値動きなのだから、そっちを見なさい」と。
MAだけでは専業トレーダーレベルには(もちろん)なれない
以前の記事や動画でも僕は言ったし、FX勉強会のサイト
でも書いたが、1つのツールを使っただけでは、プロ(専業)レベルのチャート分析やトレードはできない。
今回紹介するMA、前回まで学んだエリオットやフィボナッチ等々、そういうものを駆使してトレードするのが当然。
プロのトレーダーでも、そうやって丁寧にチャート分析をしている。
勝てない素人トレーダーだったら、なおさらしっかりとチャート分析をしてトレードしなければいけない。
一つ、批判を言う。

ネットで無料のFX動画を検索すると、例えばこんな役に立たない動画がたくさん出てくる。
1本のラインだけで勝負せよ!って・・・。
こういう動画を何百本もアップロードする人というのは、自分がトレードでは稼げる能力がなく、セミナー講師としてお給料を貰わないと生活できないような人なんだと思う。
それはそれで気の毒なので、頑張って生きてほしいとは思うが
1本のラインだけで勝負せよ!って・・・。
冗談じゃない。嘘っぱちもいいところ。
FXで勝てない素人トレーダーは「お手軽なこと」をしたがる。だから万年貧乏人
先日書いた記事
でも僕は言った。
Youtubeの無料動画で独りシコシコと、せせこましく学んでいる人ってのはダメ。ダメ人間。
さっさと身銭を切って「本物の手法」を自分から積極的に学びに行けばいいのに、いつまでも燻ってるのが貧乏人。
万年素人の人は、とにかく「努力をしたくない」。
そういう人を狙ってセミナー講師やアフィリエイターは餌をまく。
1本のラインだけで勝負せよ!
こういうキャッチコピーを見て素人は、「ああ、1つのことだけ学べば俺でも勝てるようになるのか。それは楽そうだ」と勘違いし、詐欺師へ時間とお金を貢ぐ。
万年勝てない素人トレーダーは、今すぐ目を覚まして時間とお金の浪費をやめてもらいたい。
移動平均線の「勝てる」FX手法の実践
簡単・お手軽、進研ゼミトレード

今回取り上げるのは、2018年11月22日のポンド円相場。
MAが下降している。というか、思考の順番としては「値動きが下げているから、それに追従して結果的にMAも下げている」が正しい。
いきなり200MAまで上昇した。ここで売る。
僕の勉強会の中では「進研ゼミ」と呼ばれているパターン。
「あ、これは進研ゼミでやった所だ!俺にもわかるぜ!」で、自信を持ってトレードできるポイント。
詳しいエントリー条件としては
- 直近が強めの下降相場
- 200MAが右下がり
- できれば200MAまで「いきなり」上昇するといい
- 200MAの「ファーストタッチ」で売る。2回目3回目ではない。
これ。
いつものように、僕だけが「勝てるんです!」と言っても信憑性に問題があるため、僕のFX勉強会の中で実際の報告されたトレード結果を見せる。


トレードポイントを詳しく見る

5分足で見てみると、一気に1時間足の200MAまで上昇している。そこで売る。
よく見てみると、その後、100pips以上の長い下ヒゲが出ていのがわかる。
数十pips取った人が後からそのヒゲを見て「決済しなきゃよかった!」「もっと取れたのに!」と思うのかもしれないが、僕の勉強会ではそれは推奨しない。
しかし、そもそもここは直前でものすごく上昇している所。
上昇の直後の売りなので、直前の相場だけ見ると「逆張り」というか「ド逆張り」。
よって安全に20pips程度を取る。
長いヒゲで伸びていったのは、それは結果論。
(重要)わかる所・わからない所

画像の赤矢印のように、直近が勢いよく下げてきて戻し、そのまま下降すれば通常の予測しやすい相場。
しかし、青矢印のように実際には落ちていかずに、直前高値の100%戻した。ここで訳がわからなくなる。
200MAまでの上昇の根っこで買えた人もいたが、最も簡単なエントリーポイントは当然200MAでの売り。
こういうのは、単純に覚えておけば取れるパターン。
相場では「わかる所」「わからない所」の区別が非常に重要。
プロのトレーダーでも、すべての相場が理解できるわけではない。プロは「わかる所」で手を出すから勝てる・儲かる。
素人のトレーダーは、「わかる所」「わからない所」の区別ができない。
もしくは、
- 何となく
- 儲けたいから
- トレードしたいから
- 今日はまだ1回もトレードしてないから
- 仕事から帰ってきて今日はせっかくゆっくりチャートを見る時間があるから
で、「わからない所」で手を出す。で、負ける。お金が増えるわけが無い。