前回はエリオット波動の「全て」を話した。
FXで勝つためには「あれこれ」覚えなきゃいけないと思っている人がいる。それが素人。
しかしそれは違う。
1つ1つのツール・手法については役に立たないマニアックな知識は要らない。
トレーダーは複数の分析ツールの「組み合わせ」で相場に対処していく。
そこが練習であり、修行のしどころだ。
そういうマトモな相場分析とか修行ができるようになるために、今回はフィボナッチリトレースメントを1つ追加する。
【超重要】フィボナッチリトレースメントとその「本当の」意味
トレーダー、負け組と勝ち組の視点
この世にフィボ使いは多い。
が、お粗末な使い方をする人が多い。お粗末な使い方をする人のほうが多い。
素人トレーダーはフィボの数値しか見ていない。
優れたトレーダーは「値動きの意味」を見ようとする。
ここが負け組と勝ち組を分ける所なので、しっかりと僕の話を聞くべきなんじゃないだろうか。
実際のチャートで例を見せる

これは前回のチャート。ポンド円2018年3月の1時間足。
チャートの左側は下降トレンドで、その戻し(上昇)が発生している。
そもそもこの局面では買うのが有利だろうか? 売るのが有利だろうか?
下降トレンドなのだから「戻り売り有利」と単純には考えられる。
が、この局面は単純ではない。
下降の「落ち始め」の所からフィボナッチリトレースメントを使う。設定する数値は38.2%と61.8%。

下降して、その下降のFR61.8まで一気に戻した。
「FR61.8のラインがあるから云々」というのは素人の見方。
値動きの意味を考える。
FR61.8まで「一気に」戻した。ということは「上昇の力が強い」ということだ。
例えばこれがFR38.2以下までの弱い戻しなら当然「上昇の力が弱い」と見る。
今回はFR61.8のラインがあるからそこで売っちゃえ!でもいいが、値動きの意味をちゃんと考えないと、ただの博打になる。
FR61.8で売るのなら短時間で決済しないと痛い目を見る可能性がある。
じゃあ、どうする?
ここで前回の内容と繋がる。
下降トレンドであるが、直前の動きから「上昇の力が強そうだ」。なので買いを狙おう、という発想になる。
じゃあどこで買うか。
当然、前回やった

これ、だよね。
エリオット波動青の5番の所で買う。すると



勝てるんだったよね。
【整理】フィボナッチリトレースメントとエリオット波動での環境認識
勝ち組FXトレーダーの思考回路
上記トレードで僕が何を言っていたのか、わかるだろうか?
「あー、こうすればFXで勝てるようになるんだー、すげー(アホヅラ)」じゃ、困る。
トレードというのは感覚でいい加減にやってはいけない。
トレードは論理立てて、順序立ててやるもの。
僕はまず環境認識をしたよね。「現在はどのような相場状況か」を分析する。
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こういう思考回路になる。(簡単に言えばね)
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ともなる。
こういう環境認識をし、シナリオを立て、どこでエントリーするのかを待ち構える。
で、最後に5分足を見て細かなエントリータイミングを掴む。
負け組FXトレーダーの思考回路
FXで勝てていない素人トレーダーは余計なこと・意味のないことばっかするでしょ?
勝てるFX手法を持ってないもんだから、怪しいネット知識でいい加減な環境認識をする。
もしくは、環境認識という言葉すら知らないクソ素人。
もしくは、5分足右側のティックがピコピコ動いてるのをガン見。(やるよね)
で、思いつきで飛び乗ってヒヤヒヤトレード、連続負け、口座破綻。
僕がいつも「素人の思いつき手法じゃ永久に勝てませんよ~」って言ってるのは、コレ。
【発展】フィボナッチとエリオットだけでも勝てる、が
フィボナッチリトレースメントとエリオット波動だけで全ての相場に対応できたら、どんなに楽だろう。(切実)
でもね、現実はそんなに甘くない。
次回はこの相場にさらに1つ、チャート分析ツールを重ね合わせる。