FX勉強会で扱っている「勝てる手法」の根幹はフィボナッチだ。
でも、手法で使うツールは1つではない。1つではトレードで勝てない。
フィボナッチ、トレンドライン、エリオット波動、その他のものを組み合わせて使う。
フィボナッチも複数ある。
リトレースメント、エクスパンション、タイムゾーン、チャネル、様々ある。
トレード手法は薬の調合と同じだ。
素人が自分勝手にツールを組み合わせると毒ができる。
プロトレーダーがツールを組み合わせると「勝てるFX手法」ができる。
FXで最も基本のフィボナッチ・リトレースメント
しっかりと4時間足から観察していくよ

できたてホヤホヤの先週の相場を例に取る。
ポンド円4時間足。
最初のあたりは強い上昇トレンドで「買ってりゃOK」という感じだった。
が、最近では上昇に陰りが見え始めている。(今後必ず下げるという意味ではないよ)
200MA(移動平均線)を表示するとよくわかるよね。
メインの1時間足

下降のエリオット波動5波までが終了している。
よって、直近の下降全体にフィボナッチリトレースメントを適用する。
するとフィボナッチリトレースメントの61.8%で止まっていることがわかる。

「値動きの意味を考えることが重要」と僕は以前に言った。
61.8%に達した直前の相場は、上昇エリオット波動(赤番号)の3波っぽいよね。
しかもほぼ垂直に上昇している。
つまり、値動きの意味としては単純に「上昇が強い」「61.8%で即売るのはリスクが高い」と判断する。
5分足。エントリーは「なるべく右側で」
FX勉強会の参加者で、こんなことを書いている人がいた。
これはいつも僕が言っていること。勉強会の中ではもう3億回くらい言っている。
フィボナッチリトレースメント61.8%の部分を5分足で見る。

5分足チャートの左側から右側に向かって、次のように考える。
- フィボナッチリトレースメント61.8%上抜けてるし…
- 上昇の勢いがまだ強いし…
- あれ?61.8%より上に行かないぞ…
- 61.8%で止まったんじゃね?
- あ、これは確実に61.8%で止まったぞ!
- 自信を持って売り!
こんな感じで、売りエントリーのリスクがどんどん減少する。
で、チャートのできるだけ右側まで待って売る。

勝ちトレードの具体例
で、この素晴らしいタイミングで売れた人を紹介。


多機能型FXツール、フィボナッチ・エクスパンション
まずは必ず環境認識から
セックスは前戯から、恋愛はお友達から、FXトレードは環境認識から。
再度、時間足で環境認識をする。
その後上昇エリオットはどうなったのかといえば、各波のサイズ感から見てこうなるよね。

エリオット波動の定義を逸脱している。
「1波の高値を4波の安値が下抜けている」
よって、ここでさらに売りを考える。
どこで売るか。当然フィボナッチリトレースメント61.8%でしょう。

5分足でタイミングをはかる
時間足で大まかな環境認識はできた。
5分足で正確なエントリータイミングをはかりたい。

5分足で上昇しきった所で売りたい。
そんなときはフィボナッチエクスパンションが役に立つ。
5分足上昇の根っこにフィボナッチエクスパンションを適用する。

この局面では途中の161.8%じゃなくて261.8%で売るのが正解だろうね。
161.8%で売ったとしても、ちょっとは下げるのでテキトーに建値決済しときゃいい。
1時間足のフィボナッチリトレースメント61.8%と5分足のフィボナッチエクスパンション261.8%が重なる所で売る。
実際にここで売った人


FX勉強会の中で僕が5億回言っていることがある。
「利食いは直線で」
だから、ストンと落ちた所の先っぽで利確する。
戻しを待って再下降の部分までとか待たない。
ポジ持ったまま戻したら後悔するし、落ちた所でサッサと利確すればFXトレーダーとしての時給が跳ね上がる。
だから僕は直線で利食いをすることをお勧めしている。
売りで追撃する

天辺じゃなくて、天辺から落ちてきたのを確認して売った人もいる。
ここでの売りエントリーだと、利確はどうなるのか。
利確にもフィボナッチエクスパンションを使う。
当然5分足のこの動きだと、フィボナッチエクスパンションはこうなるよね。

で、実際のトレードはこうなる。


エントリーの有効度をはかるフィボナッチエクスパンション

1時間足の5番で売れるのだが、じゃあその売りはどこまで有効なのか?という話。
「ここまでなら売っていいよ~」
「ここからは売ったら危ないよ~」
という判断基準が欲しくなる。
そんなときにもフィボナッチエクスパンションですよ、奥さん。
波を細かく見ると、こういう動きをしている。

だからフィボナッチエクスパンションは、こう。

なので5分足でもフィボナッチエクスパンション161.8%までは売りが有効となる。




ただし、当然より上のポイントで売ったほうが有利。
相場が下に行けば行くほど売りは不利になる。
そこだけは注意しないと。
まだフィボナッチエクスパンションの161.8%に到達していないからと言って、下げた先っぽで売ってしまうとエラいことになる。