ほら、お前らのことだぞ

本多静六『人生と財産』より

前にも述べたように、要するに財産蓄積に成功しようとすれば、焦らずに堅実に、しかも油断なく時節を待たなければならない。
(略)初めの間は手堅く勤倹生活をつづけていて、急に途中から ぐれ出す人々を多く見かけるが、仔細にこれを調べてみると、いずれも功を急いで不堅実なやり方をしたものばかりである。
(略)とにかく、徒に成功をあせったり、堅実を欠くに至った人達が失敗に帰しているのである。
だから、少しばかり金が出来ても、早く金持ちになろうとか、急に財産を殖やそうと焦るのは、たとえ一時の小成功を収めることはあっても、必ず最後はつまずきを招くものであるから、何人もよくよく注意しなければならない。
(略)何事を為すにも、最初は誰しも細心に熟慮を重ねる。そうして、その道の先輩や学識経験者の意見を尊重してかかる。ところが、一度順調に向かうと、たちまち慢心をおこして、自分独りでエラクなったような気になりがちなものである。
こうなるともう先輩の意見も聞かず、第三者の批判を馬鹿にしてくる。



まあ、こういう人は僕の周りでもよく見かけるし
僕も昔は「こういう人」だったので、当時のことを思い返すと「恥ずかしいなぁ」という感じではあるが。

本多さんの本を読んでいると「いつの時代でも失敗する人には一定の法則があるのね」と思う。

今も昔も変わらん。



この本、何やら3冊の本が重複部分とか編集されて1冊になって読みやすくなったものらしいんだけど
高いしハードカバーでデカいから、それが嫌な人は1冊ずつの安いのを買うといい。
400円くらいで売っている。

面白いよ。

ただし、ハードカバーは読みにくいから
僕は自炊代行に出してスマホとかiPadに入れて読んでいる。

スキャンピーという業者では、ツイッターで宣伝すると3冊のスキャンサービスが無料になるキャンペーンを行っている。